オヤジが乗り移っているオレ!
私が中学生か高校生の頃、
多感な時期と言えば聞こえはいいが、
生意気だったガキの頃、
オヤジの、ある仕草が、たまらなく嫌いであった。
と言うより許せなかったと言ったほうがいいだろう。
自分は絶対にオヤジのようにはならない、と
常日頃言い聞かせていた。
ハズであった。
その“仕草”を見ることが無くなってから
二十年近くになる。
あるとき、意識が自分の体を出て、
少し離れたところから私自身を見ているような、
不思議な感覚を覚えた。
もうひとりの私が見たもの、
それは、
あれほど嫌いであったオヤジの、あの“仕草”を
寸部違わぬ形で再現している自分の姿。
生き写し、と言うより
あたかもオヤジが私に乗り移って、
その“仕草”を演じているかのようであった。
私が尊敬できる人は、
“親が生きているときに、親孝行が出来る人”
息子がもうすぐ成人になる。
一緒に酒を酌み交わしたい、と願っている。
オヤジも私と一緒に酒を飲みたかったに違いない。
2013-05-28 21:20
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